Column
コラム

2.デジタル画の魅力

私が現在使用しているOSは、
Macintosh, Windowsの2種類、ソフトはAdobe Photoshop、そしてWacomのA4サイズタブレットです。これらの設備さえあれば、初期のラフスケッチからレンダリングの仕上げまで一貫して画面の中での作業が可能です。

第一番目のメリットは、
自由変形です。ラフ画をできる限り縮小し、シルエットのイメージを短時間で作り上げ、それを自由変形で拡大、モディファイして気に入ったデザインとし、同時に構図も決定します。この作業はアナログ時代に最も時間を要し、苦労をしたところです。

そのラフスケッチをベースに、
パスの作成等をしてレンダリングを創り上げるわけですが、その作業は絵を描くというより、むしろ設計作業、モデル製作作業に似ています。部品別にパスを作成する作業は設計図を書く作業に酷似し、それらをレイヤー別に分け、塗装作業(ペイント)していくと模型を作っているような錯覚に陥ります。

段取りよく作業を進めていくと、
三次元のリアルな世界のように物が出来上がっていくわけですが、失敗しても部品を取り替えたり、手直ししたりするように、ヒストリーで戻り、やり直すことが可能なのです。艤装品類は別のファイルで作成し、持ってくる事も考えられます。ランプ等はコピーアンドペーストで数限りなく作成することも可能です。それらの元画へのアジャストは自由変形で整形し、色味は色相、彩度、明度ともお好み次第で如何様にも変えられます。場合によってはぼかしたり透かしたりと、写真効果さえも再現出来るのです。


これらのツールを駆使することにより、

限りなくデザイナーの意図するイメージに接近させる事が可能であるということは、デザインを正確に評価する上で、クライアント側にも大きなメリットがあると言えるのではないでしょうか。スピードと保存、コピー能力において抜群の優位性を誇るこの手法がデザインの世界だけでなく、イラストの世界をも大きく変えていくことは疑いようのない事実のように思えます