Column
コラム

3.コンピュータを使用したイラスト、レンダリング純粋芸術の定義づけ

写真をスキャンした元絵を、
コンピュータでそっくりに再現している時、ふと自分は何をやっているのだろうという疑問に突き当たります。コンピュータの機能を駆使すればあまりにもコピーが簡単で、時間をかければかけるほど元の写真に近づけることが可能だからです。すなわち写真と寸分違わぬものを描く意味がどこにあるのだろうかと。

手描きの時代は不正確さが返って味となり、
更にそれが個性と言われ価値があるものとされたりしました。また被写体に対し正確に描ければ、それも高い評価につながったのです。そういう意味では芸術性を云々する場合、コンピュータでの絵は対象になり難いと言わざるを得ません。

逆に商業的な絵画、イラスト、レンダリングに関しては、
大きなメリットを提供するようになり、その世界が変わりつつあります。結果に重きを置く場合は、手法や道具は問わないからです。過程や手法、考え方に重きを置き、結果にそれが現れることを要求する場合は純粋芸術のカテゴリーとして扱われるべきです。即ち目的によってこれらのカテゴリーは分類され定義付けられるのです。

相容れなさそうなこれらのカテゴリーも、
ある一点の共通した価値観を持ちます。それはオリジナリティであり、デザイン性の世界です。創造の世界の前には道具、手法は大きな意味を持つ事はないのです。